歯科医院数は増え続け、現在の数は7万軒に迫っています。歯科医院の生存競争が激しくなる中で、カリエスは減少傾向にあり、従来のような虫歯や歯の欠損などを対象としてきた治療中心の診療体系では、先の見通しが立たなくなってきています。
つまり、現時点で患者さんが多く来院していても、今後はどうなるかわからないというリスクがあるのです。今後も、安定した患者数を確保していくためには、現在の診療体系を見直していく必要があるという訳です。
診療体系を見直す際に、有効な手段の一つが予防をベースとした診療体系への移行です。つまり、予防を推奨することで、疾病を持った患者さんだけではなく、健康な生活者に定期的に来院してもらう診療システムを構築するということを意味します。
年齢により、疾患罹患リスクが異なるため、プログラムは2種類必要になります。1つは子供を対象とした虫歯予防、もう1つは成人を対象にした歯周病予防です。
ただし、予防をベースとした診療システムを完成させるためには、次のような幾つかの壁を乗り越えなければなりません。
|