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 評価制度構築
人が育つ条件として必要なことは、組織の中での自分の役割が分かっていること、役割を果たすための能力を身につける機会があること、そして、能力を身につけて成長した人材を正しく評価することです。そのために有効なのがキャリアパスを中心とした評価制度の確立です。

キャリアパスとは、現在の仕事が将来どのような仕事に繋がるのかを職種と等級のつながりという形で明確にしたものです。これにより、スタッフは中長期的にどのような能力を身につけるべきかを理解できるともに、どのようなチャンスが得られ、それを活かすことでどういったポジションに就けるのかをイメージできるようになります。

歯科医師や歯科衛生士だけでなく、歯科助手や受付などの職種の人たちにも、やりがいの持てる環境を整備する。その為には必要な能力を身につければ、それを実践できるひとつ上のステージを提供する。キャリアパスは、そんな考え方をベースに設計します。職種それぞれの等級に、求められる役割とそれを達成するために必要な能力を定義します。必要な能力を身につければ、等級がアップし、その等級に応じた役割を担うという合理的な人材育成の設計図です。

人材を早期に戦力化するには、キャリアパスを上がっていく能力を身につける育成プログラムと、それに連動した評価制度を持つことが必要です。プログラムを通じて役割を果たすだけの能力を身につけたとしても、その成長を正しく評価して報酬に反映する仕組みがなければ、育成プログラムは組織の中に定着しません。

成長に対する評価があり、評価に応じた報酬があるから、人は努力を重ねることが出来ます。頑張って成長したスタッフと頑張らないスタッフの評価が変わらないなら、頑張らなくなるのが当たり前です。

評価基準と報酬制度をオープンにすることで、どんな能力を身につければ、どんなポジションを得ることができ、いくら報酬が増えるのかを理解できます。自分の給料を上げ下げできる意識を持たせることで、経営者意識が芽生えるのです。